だいたい47度

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BBCドラマSHERLOCKの小説で英語学習

BBCのドラマSHERLOCKにハマってます。ついでに英語学習もできないかな、と本を買ったので感想(ネタバレ無しです)。
Sherlock: A Study in Scarlet (Sherlock (BBC Books))
最初は脚本ペーパーバックを探していたのですが、現時点(2014/4末)ではない模様。右のようなSHERLOCK二人が表紙の本は、コナン・ドイルが書いた普通のシャーロック・ホームズです。間違えて買いそうになっちゃったよ。


それで購入したのが下記の本。ネイティブの小学生向けのようです。
CDなしなら1000円弱。CDつきで1300円くらいです。ページ数は本文が50-60ページくらい。

Sherlock: A Study in Pink (Scholastic Readers)Sherlock: A Study in Pink (Scholastic Readers)
(2012/11/01)
Paul Shipton

良いところ-1 平易な単語
対象はTOEIC550以上ということですが、平易な単語で書いてあります。
例えば「ピンク色の研究」で死体検分後のシーンはこんな感じ。
The door opened. 'That was your two minutes,' Detective Inspector Lestrade told Sherlock. 'I need any information that you've got.'
Sherlock told him: 'A woman in her late thirties, a professional person. She travelled from Candiff today, intending to stay in London for one night. That's obvious from the size of her suitcase.'
'Suitcase?' said Lestrade, confused. These was no suitcase anywhere near the body.
'Suitcase, yes,' said Sherlock. 'She's married for over ten years, but not happily. She's had other men friends and none of them knew that she was married.'
僕は速読の練習に使っています。速読といっても高速にページをめくるようなものではなく、目を一定のリズムで動かして音読よりも速く読んでいくものです。英語に慣れていないと、頭の中で音読しながら文章を読んでいきがちですが、それでは読むスピードは遅いまま頭打ちになるので、定期的に練習が必要です。

速読の練習には、自分のレベルの6-7割程度の文章がオススメと聞いたことがあります。自分にあったものがよいと思いますが、現時点の僕はこの本がちょうどいいです。


良いところ-2 全面カラー&写真が多くて楽しい
本は全面カラーです。紙質もペーパーバックのようなザラザラした紙でなく、しっかりしてツルツルの紙。読んでいて気分がイイです。

そしてSHERLOCKファンに嬉しいのは写真が豊富なこと。見開きに1枚くらいは写真がついています。ドラマのシーンが思い起こされて、読む手も進みます。
sherlock.jpg


良いところ-3 リスニングCDはそれなりに速い
文章のレベルに比べて、リスニングCDはそれなりに速いです。もちろんネイティブが聞くニュースほどの速度はありませんが、この本と同レベルの日本人向けテキストの中では結構速いほうだと思います。

ただ、内容を知っていることもあり、全文単語レベルに分解して聞き取ることも苦ではないです。全文で90-120分程度かつチャプターごとに分かれているので、負担にもなりません。


悪いところ-1 表現が大分抑えられている
子供向けということもあってか、ゲイやギャンブルの表現がほぼカットされています。ここはSHERLOCKファンとしてはかなり残念なところ。

伏線になっているのにカットしちゃってるところはどうなんですかね。言語レベルが高いからなのか、幾つか高速推理のシーンをカットされていますが、ここは頑張ってほしかったなぁ。


悪いところ-2 事件が2つしかない
いまのところ「ピンク色の研究 A Study in Pink」と「パスカヴィルの犬 The Hounds of Baskerville」しかないです。今後発刊されるのかもしれませんが、「ベルグレービアの醜聞 A Scandal in Belgravia」とかは無理ですかね。。。

ちなみにピンクはレベル4、犬はレベル3らしいです。英語難易度。あまり違いを感じませんでしたが。


まとめ
まとめると、気楽に読む英語教材としてはいいと思います。上に書いた英文を見て判断してみてください。CDつきはちょっと高いですが(1300円前後)、買って損はないかなと思います。ただ、SHERLOCK未見の方は是非ドラマから入っていただきたい。とてもいいドラマなので、本を先に読んでしまうのは勿体無いです。

他の事件も出ていたら買いたいんですけど、もう一年以上出ていないから期待薄かな。。。

Sherlock: A Study in Pink Audio Pack (Scholastic Readers)Sherlock: A Study in Pink Audio Pack (Scholastic Readers)
(2012/11/01)
Paul Shipton


Sherlock: The Hounds of Baskerville Audio Pack (Scholastic Readers)Sherlock: The Hounds of Baskerville Audio Pack (Scholastic Readers)
(2012/09/06)
Paul Shipton

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2歳児が正解して5歳児が間違える問題

ピアジェは、数の感覚も幼い頃にはなく、四、五歳頃になって初めて獲得されると考えていた。ピアジェの実験の一つに、さまざまな研究グループによってくり返し実施されているものがある。この実験では、コップと瓶をそれぞれ六個ずつ等間隔に一列に並べたものを四歳児に見せ、コップと瓶のどちらかが多いかとたずねた。子どもは同じ数だけあると答えた。子どもは一対一の対応を認識できるようだった。次にコップの間隔を広げて列を伸ばし、コップと瓶はどちらが多いかたずねると、子どもはコップのほうが多いと答えた。どうやら列の長さにまどわされてしまうらしかった。ピアジェは「これはあきらかに、数の感覚がまだ適切に発達していないことを示している」という結論を出した。(数学する遺伝子 p.47)

この実験、何もおかしなところがないように思います。
しかし、実は更なる調査でちょっと不思議なことがわかります。

メレールとビーヴァーが、ピアジェが四歳児と五歳児を対象に実施した、数の保存をテストする実験を、二歳児と三歳児を対象にして実験したところ、子どもたちは完璧に正しく答えた。したがって、子どもたちは四歳から六歳まで、一時的に数の保存の感覚を失うと考えないかぎり、ピアジェの実験結果に別の説明が必要になるのはあきらかである。(同 p.48)

もちろん「数の保存の感覚を失う」わけがありません。
ではどうして、二歳児が正解する問題に五歳児が間違えてしまうのでしょう?

四、五歳児の子どもは、おとなは有能で知識も豊富だということを知っている。それにおそらく、研究室に着いたとき、自分の親が実験者に敬意を表しているのを見ていただろう。その実験者が、二つの列のうちの一つをならべかえて、少し前とまったく同じ質問をくり返し、「ものが多いのはどちらの列か」とたずねたら、子どもはどんなふうに反応する見込みが高いだろうか?子どもは、たぶんこんなふうに推論したのだろう。「うーん、さっきと同じ質問だけど、おとなはばかじゃないし、この人はいろんなことをたくさん知っている特別な人だ。ものの数が変わっていないのは、私にもこの人にもわかっている。だから私は質問を聞き間違えたにちがいない。列にあるものの数のことを聞かれたと思ったけれど、この人は、本当は長さのことを聞いたにちがいない。だって、長さを変えたんだから」(同 p.49)

なんという想定外。
でも、とてもすてきな解釈。

この解釈の妥当性については、他の実験で確かめられています。たとえば、実験者がよそ見している間に列の長さを変え、「あれ、どっちが多いんだっけ?」と聞くときちんと正答が返ってくるそうです。


数学する遺伝子―あなたが数を使いこなし、論理的に考えられるわけ数学する遺伝子―あなたが数を使いこなし、論理的に考えられるわけ
(2007/01)
キース デブリン
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上記のお話は、「数学する遺伝子」という本で知りました。この本は、「人にはどうして数の感覚があるのか」が主題の本です。上述のような認知系の話がたくさん載っていてなかなか楽しめます。

筆者は、数学的な思考とは高度な抽象的思考であると考え、しかもヒトは誰でもその能力を持っているという論旨を展開します。抽象的思考を以下の4段階にわけて示すところなども僕にとっては新鮮で面白かったです。
・レベル1:思考の対象が、目下の環境にある実在物のみ
・レベル2:思考の対象が、既知だが目下にはない実在物を含む
・レベル3:思考の対象が、見たことのない想像物を含む
・レベル4:思考の対象が、実在物から切り離された完全な抽象世界

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All life is an experiment

さいきん、視線に関するテクノロジに興味があって色々見ているのですが、
ダイドードリンコの実験で面白いものがありました。

前提知識として、アイトラッキングというものがあります。
人がどこを見ているのかというデータを収集・可視化する技術です。
こんな感じにサーモグラフィ様に描画されます。

ダイドードリンコは、アイトラッキングを使って自動販売機を調査しました。
その結果、いままでの常識が覆されたのです。

【それまでの常識】
ユーザが自動販売機を見るときは、Zの字のように目を走らせる。
だから一番売りたい製品を左上、その後は上段の右に並べるべき。
Z字理論は、広告やチラシ、スーパー・コンビニの陳列でも明らかに有効だ。

【実験結果】
ユーザは自動販売機の左下をみて、後は左右に目線が流れる。
よって、一番売りたい製品は左下に設置すべきだ。
人の視線はウソがつけない!ダイドードリンコ“売れる自販機”の秘密



常識を疑ってみることは、こんなレベルでもまだまだ有効です。
もちろん常識を疑っても大抵「あぁ本当だ」という結論に至りますが、
あるときふと面白い発見につながったりします。

僕はよく頭だけで考えて結論を出してしまうのですが、
常に「本当かな、実験ができないかな」と考えなきゃですね。
面倒くさいけれど、思い込みは一番の敵かもしれません。



余談ですが、最近興味があるのはAR(拡張現実)。
遊ぶ前に前提知識をまるっと入れようと思ったのですが、なかなかよい本がないですね。

とりあえず以下の本は浅く広くという感じですが、早く読めてよかったです。
ARについての事象が写真やURLつきでたくさん示されており、
全体観をつかむのには悪くないかもしれません。

AR入門―身近になった拡張現実 (I・O BOOKS)AR入門―身近になった拡張現実 (I・O BOOKS)
(2010/11)
佐野 彰

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人と物語と脳噛ネウロ

トロイの木馬を知っていますか?

【トロイの木馬とは】
ギリシャが堅固なトロイ城を攻め落とした戦法。
1 大きな木馬を作り、その中にギリシャ軍の兵士を潜ませる。
2 戦いにわざと負けて、木馬をおいて逃げる。
3 トロイ軍は戦利品として木馬を持ち帰る
4 敵陣中枢でギリシャ兵が中から出てきてトロイは大混乱!

コンピュータへの悪意のあるソフトウェアとしても有名なので
知っている人も多いかもしれません。



さてこの話、鵜呑みにしていたのですが、明らかにおかしいところがあります。

今まで戦争していた相手のものを、ろくに調べもせずに自陣に引きこむ点です。
だって明らかにアヤシイじゃないですか。唐突に巨大な木馬。

どうしてトロイ軍はそんなことをしちゃったのでしょう?


この問題提起は、「魔人探偵脳噛ネウロ 」という漫画の一幕で出て来ました。
そして作中ではこんな解釈をしています。

「だから俺が思うにその木馬は
そんな事考えられねー位に 魅力的なデザインだったと思うのさ 
思わず独り占めにしたくなってよ 細かいことがどーでもよくなってよ」

この一幕は、ただ数ページ挿入されているだけの話なのですが、僕には衝撃的でした。
それまで僕は「トロイの木馬」というお話を知っていると思い込んでいました。
でも、僕は「トロイの木馬」という事実を慣用句的に知っていただけで、
物語としては考えてもいなかったのです。

そこには人が居たことを頭の片隅にも置いていなかったのです。

事実に人が絡むと物語になります。
複雑になって要点が隠れていってしまう一方、味わい深くなります。

ロジカル・シンプルな思考を追求していきながら、
でも事実から物語を読み込める能力もつけていきたいものだと思うのです。



ネウロの文庫版最終巻が週明けにでることもあり、好きな漫画の紹介でした。

魔人探偵脳噛ネウロ 12 (集英社文庫 ま 24-12)魔人探偵脳噛ネウロ 12 (集英社文庫 ま 24-12)
(2013/06/18)
松井 優征

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盲点と脳と言い訳

盲点という言葉があります。
「その発想は盲点だった!」のアレです。

慣用句的に使われますが、盲点というものは実際に存在します。
僕達の目には見えていないのに見えているように感じてしまっている場所があるのです。

左目を閉じて、下の図の☓に集中してください。
その状態で画面に顔を近づけると、だいたい画面から30 cmくらいのところで●が消えます。



☓                ●



盲点は物理的に存在します。
眼球内には視細胞がびっしりと配置されていますが、
視神経が眼球内に入り込むところだけ、視細胞を配置できません。
そのため、そこに当たる部分が、視界の中にあるのに見えない部分、盲点となるのです。

僕達は生きているときに盲点を感じません。
それは両目があることも大きいでしょう。
しかし、片目をつぶっても「あ!ここは見えない領域だぞ」と思うことはありません。
さっきの●も、そこが見えないのではなく、●がなくなったように見えたでしょう。

それは、盲点の領域を脳が勝手に補完しているからです。
●は物理的に見えないのですが、「周りが白いからおそらく見えないところも白だろう」と脳が勝手に判断して補完しています。

この補完に関しては、どこまでやってくれるかを調べてみるとなかなか面白いです。
例えば、途切れている直線の間隙に、盲点をあわせると直線がつながってみえたりします。
曲線を補完できるのか、四角形の角を補完できるのか、人の顔は?



斯様に脳は僕たちを騙しています。
で本題。

脳卒中で半身不随になったにも関わらず、その半身が普通だと思い込む人がいるそうです。
病態失認といいます。
彼らに「あなたの左手は動きますか?」と聞くと「もちろん」と答えます。
「では、その左手でこのコップを取ってください」というと彼らはなんと答えるでしょう。

「いまちょっと手が痛いので嫌です」
「みんなが見ている前でやるのは恥ずかしいです」
といってやらないそうです。

彼らに嘘をついている感覚はありません。
本当にそう思っていて、だからやらないのです。

その結果、リハビリをしないので半身不随は治りません。
自分が半身不随だと理解でれば、リハビリをしたり、他の暮らし方を模索することができるのに。自分の状況を理解できないので、いや、理解していると思い込んでいるので、前進できないのです。



彼らは脳卒中になったから、そんな風になってしまったのでしょうか。
いいえ。盲点をはじめ僕たちは脳に騙され続けているのですから、きっと僕達もこうなんです。

自分が「できない」と思い込んでいるものには、実は全然違う理由があるのかもしれません。
誰かが馬鹿みたいな理由で「できない」と言っていてイイワケに聞こえたとしても、本人は本気でそういっているのかもしれません。

この話を読んで、「人間はそういったもんだ」というバッファをもって自分にも他人にも接するといいのかな、と思ったのでした。

脳のなかの幽霊 (角川文庫)脳のなかの幽霊 (角川文庫)
(2011/03/25)
V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー 他

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関係ないけど、最近読んで面白かった漫画。

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)
(2012/10/15)
九井諒子

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