だいたい47度

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「パブリックスピーカーの告白」と自分をみる恐怖

講演家スコット・バークン著「パブリックスピーカーの告白」を読んだ。彼のテレビ出演や海外講演の話などがエッセイ風に書かれており、プロのパブリックスピーカー(講演家)の生活を垣間見ることができる。

この本で僕が一番よいと思ったところは、人前で話す自分の姿をありのままに受け入れようと思わせてくれたところだ。

大勢の前に立って話すことは非常に恐ろしいことだ。多数の人間が自分一人に注目している異常な環境では、普段は気にならないような言い間違いがとても気になり、聴衆の一人がアクビをしていれば焦り、「あー」や「えー」で時間を稼ぐ間に頭をフル回転して次の言葉を探すことになる。

プレゼンに慣れない頃、発表するたびにひどく打ちのめされた僕はロジカル・プレゼンテーションなどの本を読み、プレゼン資料の質を上げることにした。僕の話を全く聞かなくても、プレゼン資料を読めば意味が取れるようにしたのだ。この方法はなかなか強力だった。自分のプレゼン内容を聴衆が理解していると思うと、口も動作も滑らかになり、より理解しやすいプレゼンが可能となる。そうこうする内に、大抵のプレゼンに対して恐怖感を覚えることはなくなった。

しかし一方で、どうもプレゼンの次のステップが見えなかった。特に問題なくプレゼンができるものの、人を惹きつけるようなプレゼンかというと決してそうは言えなかった。それはプレゼンのための呼吸や動作の作法を学ぶことで解決できるようなものではないように思えた。

そんな中、本書の「すぐに得ることができる専門的フィードバック」という項目が僕の目を引いた。フィードバックの方法は簡単である。ビデオで自分が講演する様子を取り、それを見るだけだ。確かにこれ以上の簡単かつ完璧なフィードバックはないだろう。しかし僕は同時にそれを怖いと思った。

僕は発表自体は怖くなくなっても、発表している自分の姿を見るのは怖かった。下手に技術に走ることで、自らの能力を省みることから無意識的に逃げていたのだ。満足は成長を止める。自分の成長を止めていたのは自分だった。

この本は様々な話がパラパラと書いてある。概ね精神的な話だし、どうも冗長な部分も多い。そのためハウツー本としては使えないだろうが、自分のプレゼンに関してなにかしらのヒントを見つけるためにはよい本だ。また時間が経ったら読んでみようと思う。

パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方
(2010/10/27)
Scott Berkun

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