だいたい47度

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備忘「幽談」「虐殺器官」「虹ヶ原ホログラフ」

最近何かと忙しくて本が読めないのだけど、パラパラ読んだ小説などを備忘のため記録。

幽談 京極夏彦
怪談ではなく幽談。
怪事は怪しいと思う人がいるからこそ起こるもの、畢竟この世には不思議なことなどなにもないのだよ、という京極夏彦の世界。たとえば手首が落ちていたとして、語り手がその手首を怪しいとか怖いとか思わなければそれは怪談ではない。しかしその世界はやっぱり少し現し世と違っていて、しかし何が違うのかは判然とせず、幽かに揺らいでいる。最後まで何も説明されない、そんな世界の話が八編。
僕としては、あちら側に惹かれながらも、こちら側にどうにか引っかかりながら生きていて、しかしふとあちら側に行ってしまう人たちを京極作品に求めてしまうため、もっと煩悶する長編の方が好きかもしんない。表紙にもなっている「手首を拾う」が中では一番好き。

幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2012/02/23)
京極夏彦

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虐殺器官 伊藤計劃
この前読んだ同筆者の「ハーモニー」が面白かったので読んだ小説。911以降の地域紛争が続く近未来を書いた作品。筆者が大ファンだというゲーム・メタルギアソリッドの世界観と非常に近いものがあり、人工筋肉を使った機械や少年兵の問題など幾つか明確なリンクも見られる。
先に読んだ「ハーモニー」に比べるとパンチに欠けるがそれでも結構面白かった。あまりそういったものは読まない方なのだけど、同筆者が書いたメタルギアソリッドのノベライズも読んでみようかなと思っている(過去記事「ハーモニー」と文明への猜疑)。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/02/10)
伊藤 計劃

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虹ヶ原ホログラフ 浅野いにお
一巻で完結する漫画。
暴力・虐待・いじめ・強姦・殺人。そんなダイレクトな描写が続く裏側に、様々なほのめかしが描かれていて、その欠片を拾っていかないとだんだんとセリフの意味がわからなくなっていく。更に複数の時系列が前後するように書かれているため何度か読み返す必要があったが、頭の中ですべてがつながったとき子どもの下らない噂話一つすら伏線であることに気付かされた。

虹ヶ原 ホログラフ虹ヶ原 ホログラフ
(2006/07/26)
浅野 いにお

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